着付け教室に通う年齢層はさまざま!どのような目的で着付けを学ぶのか年代とともにご紹介
着物を着る機会が少なくなっている現代では、自分で着付けができる人はあまり多くないでしょう。しかし、何らかのきっかけによって、着付け教室に通う方も一定数います。そこで本記事では、着付け教室に通う人たちがどのような目的で着付けを学ぶのかについて、年代別に解説します。
成人式で魅力を感じたことがきっかけで通おうとする人
卒業式や成人式といった何らかのイベントがない限り着物を着ることがないという場合は、自分で着付けができる方は少ないのではないでしょうか。しかし、自分で着付けができると、お出かけで着物を着てみたり、気に入った着物を購入してみたりと日常での楽しみが増えるというメリットがあります。
ただし、着付けは簡単に習得できる技術ではありません。そのため、自分で着付けができるようになりたいという方は、一定期間、着付けスクールに通って技術を習得する必要があります。
また、着付けスクールにはさまざまな年代の方が在籍しており、スクールに通うきっかけとなった理由は人によって異なります。たとえば、成人式や卒業式がきっかけとなってスクールに通い始める方も一定数いるようです。とくに20代前半の方に多いケースであり、大学の卒業式や成人式でプロの方に着付けをしてもらった経験がきっかけとなり、自分で着付けができるようになりたいと考える方がいるのです。
また、最近の着物はデザイン性に優れ、足元はブーツで合わせるような現代的なスタイルも増加しています。そのため、着物は年配の方が着るものというイメージが払拭されつつあることも、着付けスクールに20代前半の方が増加している要因となっています。
つまり、20代前半の方は、自分のファッションの一部として着付けができるようになりたいという理由や、プロの方に着付けをしてもらった経験からスクールに通い始めることがあるのです。
資格取得や自分磨き・冠婚葬祭で着る機会を感じる人
着付けスクールに通うきっかけとなる理由にはさまざまなものがありますが、資格の取得や自分磨き、冠婚葬祭のために着付けができるようになりたいといった、自己投資による理由も多い例です。
とくに、子育て世代の30~40代の方は、お子様の入学式や卒業式で着物を着用する機会が増えます。しかし、着付けができない場合は、プロの方に着付けを依頼する必要があり、毎回手間と時間がかかってしまいます。そこで、毎回着付けを依頼するよりも、自分で着付けができるようになりたいと考える方が増えるのです。
また、子育て世代であると同時に、子育てが落ち着くのも30~40代にあたります。つまり、子育てが落ち着いた後の自己投資の一環として、着付けの資格取得を目指してスクールに通い始めるケースがあるのです。
また、女性の社会進出によって、晩婚化が進んでいる現代では、30代になってから結婚式に出席するケースも珍しくありません。また、年齢を重ねるにつれてお葬式に出席する機会も増えていきます。したがって、冠婚葬祭への出席機会の増加とともに、着付けができるようになりたいと考えるのも30~40代の方が着付けスクールに通うきっかけに多い理由です。
自分の娘に着せたいと思い通う人
20~40代の方が着付け教室に通うきっかけは、自分自身で着付けができるようになりたいという思いがきっかけとなるケースがほとんどです。しかし、40~50代になってくると、自分の子どもに着物を着せたいという理由でスクールに通い始める方が増加します。
40~50代の方であれば、自分で着付けができるという方も多いですが、誰かに着付けをするとなるとまた別の技術が必要です。実際に、着付けスクールには自分自身で着付けができるようになるためのコースと、他人に着付けができるようになるコースがわかれています。
つまり、自分自身の着付けはできても、他人に着付けをするにはさらに高い技術が必要となるのです。そのため、40~50代の方は、誰かに着付けをしてあげたいという思いがスクールに通う理由となっている場合があります。
とくに、成人式を迎える前のお子様がいる方は、成人式で子どもに着付けをしたいと考える方も多い傾向にあります。なぜなら、成人式は子どもから大人になる節目であり、娘の成人式で何かをしてあげたいと考える方が多いからです。
つまり、着付けスクールには幅広い年代の方が在籍しており、自分磨きや趣味、他人に着せてあげたいといったさまざまなことがきっかけとなり、正しく着付けを習得するためにスクールに通っているのです。
着物を着る機会が少なくなっている現代では、自分で着付けができる方も少なくなっています。しかし、何かがきっかけとなり、スクールに通って正しい着付けを学びたいと考える方も珍しくありません。実際に、着付けスクールにはさまざまな年代の方が在籍しています。また、着付けができるようになると、何かのイベントやお出かけで気軽に着物を着用できるようになるというメリットがあります。