着付けの資格はどんな仕事に役立つ？代表的な職場をご紹介！
「着付けの資格をとったけど、生かせる仕事はあるの？」と考える方もいるのではないでしょうか。着付けの資格を生かして、着付け教室や呉服店は美容室などで仕事ができます。この記事では、資格を生かした仕事内容と雇用形態を説明します。具体的な仕事内容からお給料まで説明するので、ぜひ最後までお読みください。
大手着付け教室
自分が受け持つ教室の講師として、教室の時間に合わせて会社に出勤します。着付け以外にも、着物の畳み方や管理の方法、柄合わせなどの着物を着るときのあらゆる知識を教えます。たとえば、草履でお出かけする時の歩き方や、移動するときの袖や裾の持ち上げ方などです。
着付けの授業はもちろん、着物の歴史などの教室を受け持つこともあります。授業ごとに勤務時間が決まるため、拘束時間が比較的少ない傾向です。着付け教室プランの中に組み込まれている販売会のスタッフとして、会場で着物の説明や反物や絵羽を用いたコーディネートも行います。社員やパート、非常勤など柔軟な雇用形態の中から選べます。正社員の場合は、月収20万円前後、パートの場合は1授業2,000円前後が相場です。
着付けに関する業務
着付け教室講師として、着付けを生徒に教えます。また成人式や振袖の前撮り会、卒業式などは、提携している販売店などで早朝から勤務します。成人式前は流行の帯結びや、帯揚げ・帯締めの結び方などの講習会の参加が必要です。成人式や振袖の前撮り会の場合、会場の大きさによって変わりますが、1日で10人程度着付けます。
一人で着付ける場合や、時間制限がある場合は2、3人で1人のお客さんを着付ける場合などさまざまです。袴の着付けの場合は、1日で7人程度担当します。着物に慣れていない方が多いので、着付け後にお手洗いの時の袖と裾のたくし上げ方や、おはしょりや襟の直し方などを伝えてあげることも大切です。
個人の着付け教室
大手着付け教室と業務内容は大きく変わりません。着付けの資格を取った協会や断端の看板を使用し、自宅や施設を借りて開校するケースが多い傾向です。個人の着付け教室の場合、集客が難しく、同時に美容院や大手着付け教室と業務委託契約を結び、仕事をする場合もあります。
七五三や卒業式のシーズンは、写真館や呉服店からの依頼で着付けを請け負います。七五三の場合はお子さんが走り回ることもあるので、苦しくなく、動きやすい着付けをしなければなりません。また親御さんに、着崩れた時の対処法を伝えることも大切です。
呉服店
呉服店では、着物の販売やお客さんの着付けなど着物に関するあらゆる業務を行います。なぜなら、販売員としてディスプレイや在庫管理などの仕事もあるためです。たとえば、マネキンの着せ替えやセール時の集客などの業務があります。着付けに関するあらゆる資格が就職に有利です。
お手入れ方法の相談会や着物の畳み方レッスンなど、呉服店ならではのイベントの企画も行います。シフト制の勤務で、土日と祝日は原則的に出勤です。販売職として入社する場合は正社員やパートが多く、繁忙期の着付け手伝いの場合は非常勤やパートの勤務形態になります。正社員の場合は、月収18万円前後、パートの場合は時給1,000円前後が相場です。
着付けに関する業務
着付けに関する業務は、お得意様のお出かけ時や冠婚葬祭の時に依頼を受け、着付けをします。7、8月、成人式のシーズンが繁忙期です。とくに夏はゆたかの着付け依頼が多く、花火大会の会場の近くの店舗やターミナル駅の店舗では、土日はゆかたの着付け予約枠が埋まることもあります。また成人式は早朝から成人式終了まで、運営や着付士のフォローで1日中動き回ります。卒業式の時期は、多い店舗でほぼ毎日袴の着付け予約が入る可能性が高いです。
ブライダル会社
結婚式の前撮りや当日の着付けスタッフとして勤務します。婚礼着付けの資格を取っていると、就職に有利です。土日祝日に式が入ることが多いため、平日休みになります。結婚式の前撮りの場合は、写真撮影に同行して、随時おはしょりや襟元などを直す業務に携わることがあります。正社員やパートとしての雇用形態が多い傾向です。正社員の場合は、月収19万円前後、パートの場合は1回の着付けで2,000円前後が相場になります。
美容院・ヘアサロン
美容室やヘアサロンで予約を取ったお客さんに着付けをします。婚礼着付けの資格を取っていると、就職に有利です。ヘアメイクに合わせて、お客さんが持ち寄った小物を合わせてその場でコーディネートすることもあります。美容師の資格を持っている場合は正社員、着付けのみの仕事の場合はパートとして雇用されるケースが多数を占めます。正社員の場合は月収19万円前後、パートの場合は1回の着付けで2,000円前後が相場です。
まとめ
ここまで着付けの資格を生かした仕事をご紹介しました。着付けすることだけでなく、長時間着る時のサポートをすることが大切です。お客さんの年齢やシチュエーション、行動にあった着付けをすることでお客さんの満足度が上がります。また、着物のお手入れ方法やコーディネート、歴史などの知識があると仕事の幅が増えます。着付けの資格を生かして、自分の理想の働き方ができる仕事を探しましょう。
