着付け教室で学べる事について解説!ヘアアレンジや歴史なども学べる?
あまり知られていないことですが、実は着付け教室では「着付け」以外にも学べる事がたくさんあります。動画サイトなどで着付けをマスターするのもよいですが、本格的に学習したいならぜひ着付け教室に通うことをおすすめします!この記事では、着付け教室で学べる事について詳しく解説していきます。
着付け教室で学べる事とは?
ここでは着付け教室で学べる事について、まとめています。着付け教室では、主にどんなことを学べるのでしょうか?
■着物のラクな着こなし方について
着物を着慣れていないと帯が苦しかったり、しっかり結んだはずなのに時間とともに着崩れが生じたりすることがままあります。本や動画サイトを見て自己流で着付けを覚えた場合、このような悩みはなかなか解決法が見えてこないでしょう。しかし、着付け教室なら着物をラクに着こなす方法や、着崩れを防ぐ方法なども教えてくれるため安心です。
■和装した時の立ち居振る舞いやマナー
着物を着て帯を締めると、自然と背筋が伸びて気持ちが引き締まるものです。「せっかくだし、着物を着た時ぐらいは上品に振る舞いたい」と思っている方も、多いのではないでしょうか。
しかし美しい立ち居振る舞いやマナーは、なかなか独学で身につくものではありません。一方、着付け教室なら着付けだけでなく、和装した時の立ち居振る舞いやマナーも教えてもらえるのです。
■着物の扱い方や、専門用語が身につく
着物を着る時に登場するのは、「肌襦袢」「帯」「足袋」だけではありません。着物業界では常識であっても、普段着物を着る習慣のない方には馴染みのない道具もたくさんあります。
最近はインターネットで何でも調べられる時代ですが、個人のホームページだと名前が間違って記載されていることもあり、注意が必要です。その点、着付け教室には着物のプロフェッショナルたちが集っているため、正しい知識をイチから吸収できます。
■着物の歴史やしきたりを理解できる
日本の伝統文化の1つでもある着物には、長い歴史があります。着付け教室ではカリキュラムの中に、着付け以外に着物の歴史やしきたりに関する講座が含まれていることもあります。さらに、時と場に合わせた帯や着物の選び方なども教えてもらえるので、着物を着てどこかへ外出する際も恥ずかしくないコーディネートができるでしょう。
着付け教室で取得を目指せる資格の種類
着付け教室には、趣味で着物を着てみたい人以外に「着物に関する資格を取得したい」という志を抱く方も、たくさん通っています。着付けに関する資格の多くは民間資格ですが、ここでは着付け教室で取得を目指せる資格の種類をご紹介します。
■着付講師認定証(二級または一級)
二級と一級があり、いずれも筆記・実技試験の2種類を受けることで合否を判断されます。三級では着物の帯結びから普段着・フォーマル着の着付け、他の人に着物を着せる技術まで習得します。
二級では振袖または留袖の紐を使い、より高度な帯結び技術などを習得します。そして、最後の一級では教室運営や生徒指導、花嫁衣裳の着付けなども学んでいきます。
■着付け技能士
こちらは国家資格の1つです。取得する際は、社団法人全日本着付け技能センターが主催する、学科および実技試験に合格する必要があります。1級と2級がありますが、2級は最大で2年、そして1級は最大で5年の実務経験が必須です。
着付け教室を通う際にかかる費用の目安
いざ着付け教室に通おうと思い立ったら、次に気になるのは「どれぐらいの費用がかかるか?」という点ではないでしょうか?ここでは着付け教室へ通う際にかかる、費用の目安について触れていきます。
■入学金・受講料の目安
教室によって違いますが、入学金は3,000円前後が相場です。そして受講料ですが、月7,000円~8,000円前後の教室が多くなっています。たまに、着物初心者向けで「8~12回分は受講料無料!」と打ち出している教室もありますが、代わりに展示販売会に連れて行かれて着物や帯、小物などを買うよう勧められるというパターンもあるので注意が必要です。
■費用を抑えるなら自治体
もし、「着付けを習いたいけれど、あまりお金をかけたくない」という場合は、自治体主催の教室をおすすめします。自治体主催の着付け教室では入会金無料・受講料も月謝制ではなく全期間で3,000円前後と非常に安いことが多いです。そのため、趣味程度なら自治体の教室でもまったく問題ないでしょう。
着付け教室で学べることについて、解説してきました。この他にも、着物に合うメイクやヘアアレンジを学べる「ヘアアレンジ・メイク講座」や茶道・和裁・生け花・くみひも講座など、着物だけでなく和に関するありとあらゆる部分を学習できる着付け教室もあります。ぜひ、自分に合った教室を見つけて、着物や和の世界へ馴染み楽しんでいきましょう。