着物に合わせるバッグの主な種類とは?選び方のポイントも解説!
一般的に、着物には「和装バッグ」と呼ばれるバッグを合わせるのが、常識とされています。しかし「和装バッグ」にもいくつもの種類があり、どのバッグをどの着物に合わせればよいのか迷う方もきっと多いでしょう。この記事では、着物に合わせるバッグの主な種類と、選び方のポイントを解説していきます。
着物に合わせるバッグの主な種類
ここでは着物に合わせるバッグの主な種類として、いくつかピックアップしています。
■ビーズバッグ
ビーズで刺繍や、装飾が施されたバッグです。カジュアルシーンはもちろん、フォーマルシーンにも活用できます。また、柄や形状によっては和装だけでなく、洋服にも合わせられるのが特徴です。ビーズが光沢を放ち、煌びやかな印象を与えるので、華やかさを演出したい時などにおすすめです。
■利休バッグ
お茶会で用いられることが多かったため、千利休から名前をもらったバッグです。小ぶりでマチが広く、横長の長方形をしているのが特徴です。「最も着物に合うバッグ」といわれており、多くの方から愛用されています。また、バッグの底が床や畳に付くのを防ぐために、底鋲が付いているバッグもあります。
■がま口バッグ
つまみの付いた金具、つまりがま口の付いたバッグを、がま口バッグといいます。大ぶりなものから小ぶりなものまでさまざまな種類がありますが、着物に合わせるタイプのがま口バッグだと、大きめの柄が付いていることが多いです。そのため、どちらかというと若々しいイメージを与えることができます。
着物に合わせるバッグ選びのコツ
気になる「どんなバッグを選べばよいのか?」という点ですが、着物の種類やシーンに合わせるのが最も無難です。ここでは、着物に合わせるバッグ選びのコツをご紹介します。
■訪問着
訪問着とは卒業式や結婚式などのフォーマルな場から、観劇や食事会などといったカジュアルなシーンにも広く使える着物です。さまざまなシーンに使える着物なので、バッグはその時のTPOに合わせる必要があります。結婚式なら金または銀色のバッグが向いていますが、食事会ならよりカラフルなバッグも選べるでしょう。
■振袖
もはや成人式で定番の晴れ着となっている振袖ですが、未婚女性の第一礼装として卒業式や友人の結婚式にも使えます。格式の高い着物ですが、成人式ならバッグも自由に選んで問題ありません。生涯に一度のハレの日ですから、柄・種類・色ともに好きなものを選ぶとよいでしょう。
■小紋
小紋は生地全体に柄が入っている着物ですが、主に普段着として着用されます。普段使いの着物なのでTPOを気にする必要がなく、どのようなバッグを合わせても問題ありません。たとえば、無地のバッグと合わせることで落ち着き感を出したり、小紋の柄と合うバッグを選んで統一感を持たせたりするなど、適度に遊び心を取り入れながらコーディネートを楽しめます。
■浴衣
着物は花火大会や、夏祭りに着ていく定番の着物です。夏なので涼しげなかごバッグをはじめ、カジュアルな巾着やがま口バッグを合わせる方が多くなっています。カジュアルな場に着ていく着物なので、ビーズバッグやクラッチバッグ、利休バッグなど、その浴衣のデザインに合うバッグなら自由に選べます。
着物の持ち運びに使用するバッグはどう選ぶ?
高価な着物を持ち運ぶことは、非常に神経を使います。よれたりシワができてしまったりするのを防ぐためにも、着物の持ち運びに使用するバッグはどう選べばよいのでしょうか?
■着物バッグ
着付け教室に通う生徒のうち、最も多くの方が使用しているのが着物バッグです。呉服屋などで販売されている着物専用のバッグで、縦長または横長サイズとなっています。チャックを全開させられるため、パッと開ければそのまますぐ着付けが可能です。車で移動する方や、着付けにかかる時間を短縮したい方などに向いています。
■キャリーケース
とくに「着物専用」といったこだわりがなければ、旅行などに使うキャリーケースをそのまま転用する方法もあります。ある程度の大きさがあれば、着物一式はもちろん帯などの小物もセットも入るため、おすすめです。わざわざ着物バッグを買わなくてもよいので、旅行にも使えるバッグが欲しい方や、今使っているキャリーケースを有効活用したい方に向いています。
■二つ折り着物バッグ
冒頭で紹介した着物バッグの、二つ折りタイプです。柔らかいタイプのバッグのため、着物だけでなく洋服にも使えるのが特徴です。見た目こそ小さいですが、着物一式など大容量の物を収められます。教室まで車で移動する方や洋服にも使いたい方、シワが気になってしまう方などにおすすめです。
着物に合わせるバッグの主な種類と、選び方のポイントを解説してきました。その他、着物に合わせるバッグにも持ち手のないクラッチバッグ、夏の着物に合わせやすいかごバッグ、丸くて毬のように可愛らしい巾着など、さまざまな種類があります。また、合わせ方も黒留袖なら金や銀の小ぶりなバッグなど、着物の種類によって合わせ方もさまざまです。ぜひ組み合わせのポイントを身につけて、TPOに合ったバッグ選びをしましょう。