悪質な着付け教室の特徴とは?事前に確認してトラブル回避!
「着物を着てみたい」と思っていても、着付け教室に通うのは気持ち的にハードルが高い人もいるでしょう。やっとの思いで勇気を出し、申し込んだ着付け教室が万が一悪徳教室だったとしたら…?この記事では、悪質な着付け教室の特徴と、トラブルを回避するための方法についてご紹介します。着付け教室選びに迷っている方は、参考にしてください。
悪質な着付け教室の特徴とは?
まず、悪質な着付け教室とはどんな教室でしょうか?ここでは悪質な着付け教室の特徴について、いくつかピックアップしました。
■無料商法などで強引に契約させられる
当然ですが無料体験レッスン・セミナー・展示販売会は、生徒獲得や売上アップのためにやっていることです。しかし、その気がないのにしつこく勧誘を受け、断れなかった…というのはよくあるトラブルといえるでしょう。
具体的には「断っているのに何時間も粘られ、根負けする形で契約してしまった」「遠方の会場までバスで連れて行かれ、怖い思いをした」などの例もあります。このようなケースの場合、すぐにクーリングオフをしましょう。
■免許・資格取得費用があまりに高すぎる
「着物教室の師範代になりたい」など、一定のスキルを身につけることで着物関係の資格や免許を取得できる教室もあります。しかし、免許・資格を取得するための費用は、教室によって価格設定が違います。
たまに「事前に何の告知もなく、いきなり高額な費用を請求された」というトラブルもあるので、注意しなくてはいけません。よって、免許や資格取得を考えている方は、事前にいくら必要なのか調べておきましょう。
■生徒数に対し講師の人数が明らかに少ない
悪徳とまではいえませんが、生徒数に対し明らかに講師の人数が少ない教室もあります。具体的には「生徒が20人いるのに、講師が1人しかいない」といった教室です。
これでは高いお金を払って教室に通っているのに、質問しづらかったり講師の手元がよく見えなかったりなどして、きちんと学べない場合があります。初めて着付け教室に通うなら、少人数制を選びましょう。
着付け教室にクレームが多く発生しやすい理由
残念なことに、他のお稽古事と比べると着付け教室はクレームが多い傾向があります。なぜ、クレームが多発してしまうのでしょうか?その理由は以下の通りです。
■どんなクレームが多いのか?
よくあるのが「着物や帯を買わされた」「買わなかったら先生の態度が豹変し、冷遇された」「必要のない資格まで取らされた」といったクレームです。その他、自分の目的とマッチしないカリキュラムを勧められたという声も、寄せられています。
■生徒側と教室側での考え方の相違
クレームが発生してしまう原因の1つに、生徒側と教室側での考え方の相違が挙げられます。まず、着付け教室は呉服店が運営していることも多いので、あわよくば着物や帯を買ってほしいと思っています。
また、ある程度講習を積み重ねれば、どんどん進級させて上級のカリキュラムまで導いていくのです。しかし、生徒側に「着付けが覚えられればよい」という程度の目的しかなければ、着物や帯を買う必要もなく上級コースの受講も不要となります。
■着物に対するギャップがあるため
「お稽古事だし、レンタルで充分」と思う方もいるでしょうが、進級するとカリキュラム内容に合った道具が必要なシーンがあります。これは学校で教科書を買うのと同じように、やむを得ないことなのです。
たとえば、上級コースなら袋帯の結び方や留袖の着付けなども学ぶため、袋帯や留袖が必要です。しかし、レンタルできる着物や小物は初級コースの分しかない場合、購入する以外に選択肢はないのです。
着付け教室選びに失敗しないためには?
では、着付け教室を選ぶ際、どうしたら失敗しないでしょうか?今や大手から個人までさまざまな教室があるので、自分に合う教室を選ぶためのポイントを押さえておきましょう。
■目的を明らかにする
「着物を自装できるようになりたい」「資格を取って、自分も講師になりたい」など、着付け教室に通う目的は人によって違います。まずは、自分が何のために着付け教室に通いたいのか?通うことで何を得たいのか?その目的を明らかにしましょう。着付け教室に通う目的がハッキリ見えたら、それに合う教室を探すことができます。
■体験レッスンを受ける
いきなり入校するのは不安という方のために、無料の体験レッスンを用意している着付け教室もあります。まずは実際に教室へ出向き、どんなレッスンが行われているのか覗いてみましょう。何校か無料体験レッスンを受けることで、雰囲気なども掴めるため自分に合った教室を見つけやすくなります。
悪質な着付け教室の特徴、着付け教室にクレームが多く発生しやすい理由、着付け教室選びに失敗しないための方法の3つをご紹介してきました。しかし、ここで気を付けないといけないのは、悪評があるから必ず悪質な教室とは限らないことです。本当に悪質な教室なのか?生徒側と教室側とで認識のズレがあるのではないか?などは、実際に見てみなければ分かりません。まずはしっかりとリサーチし、自分の目で確かめてみましょう。